2015年03月27日

Island walker プロット


 プロットを書き上げました。
容量的には31ページ分に丁度良いくらいのサイズになるかと思います。
書いている最中に、どんどん文章を書くのが面倒になって後半にいくにつれて文章量が減っていきますが、ノベル書くわけではないので文章校正に時間をかけても仕方ないと考えた為、そのままにしてあります。
というか、細かい動きを全て文章に起こしていると、時間がかかって仕方がないです。
自分が内容を想像できればいいのです。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 リーンゴーンと鳴る教会の鐘。
 「さあ、誓いの口づけを。」
 神父が厳かに告げた。
 新郎新婦がゆっくりと顔を近づけると、新婦の瞳から涙がこぼれる。
 「どうしたんだい?」
 「タローさん、私あまりにも幸せすぎて……夢みた――」
 『合点!!』
 ドメグォ!!
 静けさと緊張を切り裂く轟音と気風の良い掛け声。
 教会の壁が砕け飛び、大きなアームを付けた車両が一台、新郎新婦を強襲する。
 「リューコさん!!」
 車両のアームは、新郎タローの目の前で新婦を鷲掴みにすると、教会出口へ向かって走り出す。
 「ギリギリだったぞ!! もう少しで唇奪われるところだったぜ!!」
 新婦が腕伝いに車両に乗り込み、纏ったウェディングドレスを脱ぎ捨てながら車内の妹、サチへと向かって文句を垂れる。
 「思った以上に警備が厳重で手間取ったんだ。」
 「じゃあ目的のブツは?」
 「それは大丈夫。」
 サチは車内のシートのそばにある、金塊の山の中の大きな布を巻いた包みを空けて中身を見せた。
 鋼化ガラスの中、培養液に浸かった人間の脳みそが沢山のコードに繋がれて鎮座している。
 「貴様たちは既に包囲されている!! おとなしく停止し、盗み出したものを返しなさい!!」
 破壊した壁の先から、更には教会の出口扉から、ぞろぞろと逆関節2足歩行の警備メカたちがけたたましく現れた。
 「うえっ!?」
 「そうそう、警備が厳重すぎたから強行突破してきた。誓いの口づけに間に合わせたから。」
 「う……確かに助かったけど、何とか出来るか?」
 「迅八、アレ出して。」
 サチが車両に向かって呼びかけると。
 『合点!!』
 迅八と呼ばれた車両の口元の部分がパカッと開いた。
 「ホギョロギョアーー!!」
 つんざく様な不可思議な雄叫びを上げてメカが飛び出す。
 水陸両用メカキメラ《キューバンドロボウ》
 ペリカンの頭、タコの腕、アルマジロのボディを組み合わせたおぞましいモンスターマシンである。
 「相変わらずお前のセンスはすげーな……サチ。」
 「それほどでも。」
 「とりあえず、よし!! 金目のモンを奪いつつ暴れてこい!!」
 「オンギャーッス!!」
 キューバンドロボウは茫然としているタローの手の中にある指輪に目を付けた。
 触手がタローを捕らえ、指輪を摘みあげる。
 「あっ、それはおばあさまの形見の指輪……か、返せっ!!」
 新婦が触手から指輪を受け取る。
 「ほー、結構デカいダイヤだな。売れば良い金になりそうだ。こいつも頂いていくぜ。」
 「ホント金に汚いヤツだな。」
 『外道!!』
 「リューコさん!? いったいこれはどうなっているんだい?」
 状況の呑み込めていないタローへ、ニヤリと笑いかける。
 「お前ん家から貰うもんもらったからな、お前は用済みなんだよ。」
 「ウソだろ!! キミはそんなこと考えるような人間じゃない!! それは僕が一番良くわかってる!! 思い出すんだ、僕たちの愛の深さを!!」
 「ケッ、どんだけ頭ン中お花畑なんだよ。全部お前んちのお宝をいただく為のお芝居だっつーの。」
 タローの顔が蒼白に変わっていく。
 「正直キモチ悪くて敵わんかったぜ、毎度毎度歯の浮くようなキザったらしいセリフばかり吐きやがってよ。色ボケてるから足元掬われんだ。あばよお坊ちゃん!!」
 ぺっっと顔面へ唾を吐きかけられたタローを、触手が放り捨てる。
 触手を振り回し暴れるキューバンドロボウと共に、教会のドアを塞ぐ二足歩行メカを力づくで跳ね飛ばし脱出する。
 「ヒャッハァこのまま海まで逃げ切るぜ!!」
 『合――』
 ボグォ!!
 段差に躓き丸まったキューバンドロボウが背部に激突した。
 「あ、キューバンドロボウは生存本能により危険が迫ると丸くなって逃亡する習性があるんだ。」
 「どんだけ危機感強いんだよあのポンコツ!!」
 『てやんでえ!!』
 迅八とキューバンドロボウは奪ったものを周囲にぶちまけながら転倒、辺りに地響きを鳴らした。
 「いってぇー……。」
 車内から放り出されてると、来賓客とタローが新婦を取り巻く。
 「リューコさん……あなたは――」
 「大丈夫!?」
 タローの言葉を遮り、脇を年配の女性が薬箱を抱えてすり抜ける。
 「か、かあさん……。」
 「あらあら、腕から血が出ているわ、消毒するからじっとしていなさい。」
 「お義母様さま……。」
 「私は分かっていますからね、きっと何か話せない事情があるのね。」
 「……。」
 心配そうにテキパキと治療を施すタローの母。
 新婦はじっと義母になるはずだった女性を見つめている。
 「さあ終わったわ。他に痛むところはある?」
 「ありがとうございますお義母様。それと、厚かましいですが一つだけお願いがあります。」
 タローの母の口を塞ぎと腕を回し背後を取ると、ナイフを首元に突き出した。
 「ハハッ、親子そろって全くおめでたい奴らだ。全員動くなよ。ババアの首がすっ飛ぶぜ?」
 「こ……この……なんてことを……。」
 タローの顔に今まで無いほどの怒りが見え始める。
 「おいサチ!! そっちはもう大丈夫か!?」
 「うん。問題ない。」
 迅八が両アームを使って跳ね起き、新婦の後ろまでやってくる。
 アームに乗り、座席から時計を取り出すと、タローの母親を解放して時計を渡す。
 「お義母様、これはプレゼントですわ。大切にしてくださいまし。」
 「何かしら?」
 「時限爆弾ですわ。」
 空気が凍りつく。
 「それではごきげんよう。全速力だ迅八!!」
 『合点!!』
 一目散に逃げ出す。
 「ねーちゃん、アレって確か……。」
 「ありゃタダの目覚まし時計だ。足止めできても精々数分だろ。とっととずらかって、アレを奪還する算段をたてねーとな。」
 「そうもいかないみたい。」
 タロー達が一台のマシンを用意していた。
 「電脳の組み込み、終了致しました!!」
 マシンの体に熱が入り、ライトが走る。
 陸上用超高速型マシン《ヘルメス》
 世界一の足をもつと言われた人間の脳を積んだ、二足歩行型高速軽量マシン。
 『システムオールグリーン、いつでも疾走れます。ご命令をマスター。』
 「ああ……行くぞヘルメス、あの女のマシンを追従しろ!!」
 タローの表情にはもはや以前の優しさや甘さは無く、復讐鬼の形相であった。
 「のがすものかああああああ!!」
 ヘルメスの足が大地を蹴る。
 その速度たるや、放たれた矢の如し。
 「なんつーデタラメな速さだよありゃあ!!」
 「あと10秒もあれば追いつか――」
 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
 ヘルメスの蹴足が迅八を直撃する。
 「うわあ!! 計算よりも更に速い!!」
 『べらんめえ!! 陸上は苦手なんでい!!』
 「ねーちゃんどうしよう。」
 体制を崩す、家屋に激突する迅八。
 ヘルメスは迅八を追い越し地面に急ブレーキをかけている。
 警備のメカ達も挟み撃ちの形で駆けつけてきた。
 「くっ、何か手は無いか!?」
 地図を眺める。
 「ここだ!! 迅八、ここへ向かえ!! サチ、時間稼ぎするぞ!!」
 『合点!!』
 「うん。」
 方向転換し、残る路地へと逃げこむ。
 「スピードでヘルメスに勝てるものか!!」
 ヘルメスの打撃が迅八の背部を小突き続ける。
 「チッ、通行人は殆ど散っちまって盾にはできねえか。」
 「良いものがあったよ。」
 サチが両手に抱えた、シンバルを持った小型のサル型メカを町に放つ。
 サル達は手当たり次第に見かけた人間をよじ登っていく。
 「なんだあれ……?」
 「昨日暇つぶしにオモチャを改造して作ったヤツ。人間に取り憑いて耳元でシンバルを叩くんだ。」
 ガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャン。
 「う、うるせーーーーーーー!! あと微妙に顔がムカツク!!」
 タローやその他の兵、町の住民が悶絶している。
 「ねーちゃんの目覚まし用に作ったんだ。」
 「本来オレがアレを喰らってたと思うとゾッとするな。」
 
 温泉、それは町の憩いの場の一つである。
 『合点!!』
 ドバァーン!!
 そんな平穏を切り裂き問答無用で突入する迅八。
 「キャーッ!! なになに!? 何なの!?」
 温泉客達の悲鳴が木霊する。
 「ヒョーゥ、良い眺めだぜ!!」
 「目的は覗きか?」
 『失礼しやす!!』
 迅八はアームで目を覆っている。
 「まてーぃ!!」
 ヘルメスたちもサルを捕まえながら追って入る。
 「ぇ?」
 女湯だと気付いたタローが顔を真っ赤にする。
 「チカンよ変態よーー!!」
 温泉客の風呂桶がタローたちへと襲い掛かった。
 「へっ、ザマァーねーぜ。迅八、源泉をぶっ壊せ!!」
 『合点!!』
 迅八のアームが巨大ドリルに変形し、温泉を思い切り抉った。
 一帯にヒビが入ると、地面が砕けて温水が空高く噴き出す。
 あふれ出た温水は、大きな川を作り、警備兵たちのメカを押し流した。
 「こうなりゃこっちのもんだ!!」
 「迅八は本来、水上水中用だし。」
 『おうともよ!!』
 水の流れを利用し、一気に町を滑り降りる。
 「もうすぐ海に出るぞ!!」
 「この程度がなんだぁぁぁぁ!!」
 「うおっ超しつこい!!」
 「あのマシン……水の上を走ってる。」
 水をもモノとしないヘルメスはみるみる迅八に迫る。
 ヘルメスが跳躍すると、迅八に渾身のドロップキックをお見舞いした。
 「ギャー!!」
 双方共に海に転落、大きな水しぶきを立ち上る。
 「な、なんつーメチャクチャなマシンだありゃ。……ん?」
 大きな影が覆いかぶさる。
 かろうじて新婦が身を起こすと、迅八の上にはすでにヘルメスが乗っていた。
 「リューコさん……。」
 タローの鬼の形相は次第に穏やかになっていく。
 「今ならまだ間に合う、キミの抱えている悩みも問題も、一緒に解決していけると思う。」
 「タローさん……。」
 「一緒に戻ろう。みんなのところへ。一緒に謝ろう。」
 タローが屈託のない笑顔を見せる。
 「タローさん……私……。」
 新婦はタローを見上げて立ち上がり、トボトボと近づく。
 タローが手を新婦の頬にそっと触れた。
 「リューコさん、愛してる。」
 「タローさん……ククク、そいつぁ無理だ、だってオレ男だし。」
 新婦が自分の服を胸までまくり上げた。
 タローが七孔墳血。
 新婦はヘルメスから飛び降りた。
 「サチ、迅八、トドメだ!!」
 水中に使った迅八のアームが高速回転し、二つの水竜巻を作り上げる。
 『ダブルサイクロン!!』
 竜巻の合間に巻き込まれたヘルメスの装甲は無残にも砕けて吹き飛んだ。
 「この恨み、永遠に忘れないからなあああああああああああああ!!」
 タローはぶっとばされてお星さまになった。
 装甲残骸の中からヘルメスに使われていた脳みそをキャッチする。
 「よっし、目的のものも手に入って一石二鳥!! けーるぞ!!」
 「にーちゃん、パンツみえてんぞ。」
 『合点!!』
 
 町から遠く離れた丘の上、コータ、サチ、迅八は穴を掘っていた。
 「結局、この脳みそも人違いだったね。」
 「足が異様に速い時点で分かってたけどな。」
 ザッザッ。
 人間の脳を使用した人工知能を開発した、科学者である祖父と母。
 新技術を独占せしめようと、二人を攫い故郷を焼き払った謎の軍隊。
 赤子の妹と自分を残し、無念のまま息を引き取った父。
 コータは昔を思い返し、悲しい顔をした。
 「でもこの脳みそ、すごいパワーだったし、他のメカに使えば便利なんじゃないかな。」
 「いーんだよ邪魔んなるし。」
 コータは剥き出しになった脳みそを掘った穴にそっと入れた。
 「それに、いつまでも死人に頼ってちゃあダメだろ。もう眠らせてやろうぜ。」
 「……。」
 木で作った簡単な十字架を突き立てる。
 「そんじゃあ、指名手配がまた回る前に次の町へ行こうぜ。」
 「うん。」
 『合点!!』

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 この後はネームの作業に移るのですが、ネームはノートに手書きで描いていくつもりなので、掲載はしません。
実際に描かれるものも、効果線の指定、吹き出し、コマ割り、絵の構図、ページ数合わせがメインで中身はミミズがのたくったようなものですので、見ても無駄に長い上に意味不明です。
その為、下書きの掲載までしばらく間が空いてしまうと思われますので、合間合間でキャラクターのラフ及び設定を掲載していく形にしようと考えております。
次回は来週中に更新予定。

 
posted by 冬待 犬都 at 22:59| Island walker | 更新情報をチェックする

2015年03月23日

 Islandwalker制作について、及び小プロット


 まずは第1作目として、持ち込み用の漫画原稿を制作します。
ページ数は31ページ+扉絵の32ページのデジタル原稿。
漫画制作のセオリー通り、プロット、ネーム、下書き、ペン入れ、仕上げの順にこなしていきます。
 現在はプロットの段階ですが、まずは全体的な流れを適当に箇条書きにした小プロットから作ります。
細かいプロット等は次回に。

 ちなみに、作品タイトルはIsland walkerで、島渡りという意味です。
今回の読み切りでは島を渡る程のページ数の余裕は無い為、今回の読み切りの時点ではあまり意味の無いタイトルかと思います。
世界観と、物語全体の流れを一言で表す言葉ではありますが、現在はまだ裏設定に近いものです。

 1  結婚式
 教会の背景
 誓いの口づけ直前
 毒のなさそうな新郎
 
 2  乱入
 大ゴマ
 教会を破壊
 壁をぶち抜いて乱入
 
 3  逃亡
 アームにつかまって乗り込む
 ウェディングドレスを脱ぎ捨てる
 
 4  説得
 走って追いかける新郎
 投げかける辛辣な言葉
 
 5  回想
 バカップルのような回想
 それに対する両者の感想
 2ページ見開き
 
 6  外道行為1
 びっくりドッキリメカ
 メカが招待客たちを襲い略奪する
 新郎がキレはじめる
 
 7  妨害と転倒
 新郎側のマシン部隊が現れる
 マシン部隊強襲
 派手に転倒し、壁に激突
 
 8  奪還
 脳みそを放り出す
 新郎が脳みそを奪還
 
 9  外道行為2
 転倒した後、新郎妹が薬箱を手に駆け寄る
 新郎妹を騙して人質にとる
 
 10 逃亡
 逃亡の際、妹に爆弾を持たせる
 爆弾と見せかけた目覚まし時計に右往左往している最中に逃亡
 新郎が脳みそをマシンに積んで起動
 足の速さを見せつける
 
 11 温泉
 温泉に乱入
 ドリルでぶち抜く
 川ができる
 
 12 チェイス
 川の上を泳いで逃げる
 新郎のマシンは水上を走って追いつく
 逃げながら小競り合い
 攻撃を潜り抜ける新郎マシン
 徐々に追い詰められる
 
 13 説得
 新郎の説得
 心を打ち砕く大ゴマ
 
 14 爆発
 トドメの必殺技大ゴマ
 脳みそを奪い取って爆発
 
 15 墓
 脳みそを埋める
 ちょっと旅の原因について回想
 旅立つ
 

 僕の作る小プロットは大まかな流れのメモなので、他人が読んでも作品のイメージがちょっと分かる程度です。
細かい内容等は、次回のプロットで細かく書くことで補完するつもりです。
また、各キャラのイメージラフや設定等は、ネームの段階で描き起こすかもしれません。
次回のプロット更新は、今週中にでも。

 
posted by 冬待 犬都 at 20:16| Island walker | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。