2015年05月18日

Island walkerラフ10


 最終プロットの時点でデザイン変更があったソウイチローのマシン、アレスのラフデザインです。
時間があまりなかった為、今回は色なしです。

 201505142.jpg

 ヘルメスの時とはデザインコンセプトが変わっており、「足が速いマシン」ではなく「単純に強そうなマシン」となっています。
デザインもオーソドックスな2脚人型に変更し、カッコいいアクションの出来るマシンにしました。
まるでこっちが主役みたいだな、と感じさせられれば良いかと思います。
実際、アレスとソウイチローのキャラクターにはこいつらだけで短編一本書ける程度の設定は詰め込んであります。
あと、今気付いたのですが、姿勢制御用の尻尾を描き忘れました。
ヘルメスのデザインを一部引き継がせています。
武器はロングソード一本のみで「真の強者は武器を選ばない」のが僕の作風ですので、本当に何の変哲もない鉄の塊となっています。
ちなみに今回直立で描かなかったのは、ロボットは実際にさせたい動きを先に描いてしまった方が、デザインのイメージが湧きやすいと今回感じたためです。

 201505142-2.jpg

 手をどかすと、腰部はこんな感じになってます。
腹部から胸部にかけての部分がコックピットになっており、開く際にはアバラのようなアーマーが開き、腹部が左右に開きます。
脳みそは頭部のメットの中に収納され、排出される際はメットの前部が顔に被さるカタチで下り、後部が後ろ側へ開きます。

 非常に強力なマシンですが、1アクションでの可動部分が非常に多い為に手動操作が常人ではほぼ不可能なシロモノとなっております。
搭乗者であるソウイチローも初期設定に比べて操縦技術も1流に設定しなおしましたが、歩いたり剣を振ったり体を動かす程度が限界です。
脳みそのアレスのサポートが入ることにより、走る、ジャンプ、必殺剣等の複雑な動作がやっとできるようになります。
サイズは変わらず6メートル級、動力は太陽エネルギーと電力のハイブリッド。
マシンバトリングのチャンピオンのマシンで超有名機体、世界各地にライバルやファンが沢山居ます。
迅八も性能自体はかなりのハイスペックマシンだが、正々堂々対戦したらまず勝てない相手。
必殺技は大剣で万物を叩き斬る「一刀両断」、水も炎も超常現象も真っ二つ。

 それとおまけ。

 201505141.jpg

 今まで白黒画面での作業をあまりしなかったので、描き込み等の練習です。
サチに関しては性格に変更があったため、合わせて表情を少し柔らかくしてあります。
服の袖も、生腕の方がいろんな動きが出来ると思い、切りました。
コータに関しては、常に「ロリっぽくならないように」と念じながら、目を大きくし過ぎず、頭身が小さくならないように描いてます。
あくまで「美人系に扮する方が得意」な設定を崩さないようにしています。

 最後に、今更ですが作品タイトルに変更が入ると思います。
理由は「もっと分かりやすい名前にしたいから」です。
posted by 冬待 犬都 at 17:37| Island walker | 更新情報をチェックする

2015年05月14日

最終プロット


 いろいろ悩んで見直して、とりあえず最終プロットを作りました。
未だに悩み続けている部分も多いのですが、あとは画面構成とか絵とかで何とかしてみることにします。
現状だと少しページ数に対して足が出る可能性がありますが、そこはネームの段階で調整して無理やり詰め込みます。
以前のプロットより、キャラクター等の設定やデザインが変わっている部分があります。
極力陰惨な雰囲気を消しつつシュールな絵面を取り入れ、主人公及び敵役の行動動機をやや強化。
特に敵役を出来る限り強そうに見えるよう努めました。


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 一刀両断!!
 機械仕掛けの騎士の大剣が対峙するマシンを切り倒す。
 ナレーション「勝者 ソウイチロー&アレス!!」
 石畳の闘技場の中央に、機械の騎士アレスから降り立った男性が握りこぶしを上げると、周囲を取り巻く観客が祝福するように沸いた。
 その画面が映るテレビ……が天井から吊るされた大して小奇麗でもないラーメン屋の中。
 テレビ音声『今期でバトリング3連覇!! 負け知らずのこの男を倒せるヤツはいるのかー!!』
 座席の一角でラーメンをすするコータの手が止まる。
 コータ「おにいちゃん……?」
 コータのとなりで同じくラーメンをすすっていたサチが怪訝そうに、サングラス越しに涙を流すコータを見上げた。
 コータ「店主さん、あれは……?」
 店主「お嬢ちゃんこの島は来たばかりか? マシンバトリングのチャンピオンでこの島の王子さんさ。この辺じゃあ結構な有名人だよ。」
 コータ「そうですの……。」
 店主が親指でグイッと外を指す。
 店主「会いたきゃあ宮殿に行ってみるといい。気さくな人らしいからすぐに会えるんじゃねえかな。」
 コータ「ありがとう。それと……。」
 コータは少し苦笑いと共に体をもじもじとさせた。
 コータ「お手洗い、お借りできませんか?」
 店主「ああ、あっちの扉の先だよ。」
 となりのサチを連れ、コータはトイレの中へと入っていった。
 ガラリとトイレの窓が解放されると、コータとサチが飛び出す。
 サチ「ねーちゃんお金払わないの?」
 コータ「節約だよ節約、これから少し金かかりそうだからな。」
 宮殿を見上げる二人。
 コータ「次の作戦はもう始まってるんだぜ!!」
 
 
 
 向かい合う新郎新婦。
 神父「――誓いの口づけを。」
 教会の中が静まり返り、出席者たちの視線が新郎新婦に傾注される。
 ソウイチロー「リューちゃん、必ず幸せにするよ。」
 コータ「ソーちゃん……。」
 二人の運命的な出会いが脳内で反芻される。
 ガガーン!!
 ソウイチローとコータの間に割って入るように巨大なハンマーヘッドが床板を突き破り、轟音と共に地面から姿を現す。
 迅八『合点!!』
 ハンマーヘッドを携えた一台の車両が地を砕き、宙を舞う。
 サチ「お待たせねーちゃん!!」
 迅八の中のサチがひょっこりと顔を出すと、迅八の大きなアームがコータを掴みあげた。
 コータ「間一髪間に合ったか!! 危うくキスまでいくところだったぜ!!」
 ウェディングドレスを脱ぎ捨て、コータが車両に乗り込む。
 コータ「目的のもんは手に入ったか!?」
 サチ「バッチリ!!」
 サチが多数の管に繋がれた脳みその入った容器を取り出し見せる。
 コータ「ヒヒッ、そんじゃあこんなとこに長居は無用だ。ずらかるぜ!!」
 迅八「合点!!」
 コータ「おっと迅八、アイツだけは捕まえとけ!!」
 迅八を見上げる民衆の中の、一際異彩を放つ男性を車両の腕が摘みあげる。
 サチ「誰?」
 コータ「王様だよ、お、う、さ、ま!! 苦労ついでに身代金もガッポリ頂くって寸法よぉ!! きははははは!!」
 サチ「すごーい!! 王様すごーい!!」
 ドグシャァ!!
 車体ごと無理やり教会の扉をぶち破り、飛び出していく。
 再び教会内に静寂が戻る。
 ソウイチロー「リューちゃん……?」
 突然の出来事に放心していた人々が我に返る。
 大臣「お、王様が攫われた!! 曲者じゃあ者共出会えい!!」
 兵士「申し訳ございませんソウイチロー様!! 盗賊によってアレスの脳が奪われました!!」
 ソウイチロー「何だって!!」
 
 
 
 コータ「ヒャッハァ!! ただのやられメカ共が迅八を止められっかよぉ!!」
 襲い掛かる機械兵達をマグロではたき飛ばし、コータ一味は、宮殿のエントランスまで足を進めていた。
 サチ「あ、すごーいロボットいっぱいだぁ!!」
 コータ「ぐへぇ!!」
 しかし、エントランスでは無数のポーンロボット達がすし詰め状態で待ち構えていた。
 ソウイチロー「リューちゃん!!」
 コータ「うっわー……。」
 更に後方からは、ソウイチローの乗る大剣を背負った騎士のマシン、アレスが追いすがってきていた。
 だが、その動きはぎこちない。
 ソウイチロー「今ならまだ見逃せる。リューちゃん、父さんとアレスの脳を返してくれないか。」
 コータ「ククッ、やなこった。脳みそも積んでないマシンでイキがるんじゃねーよ、フラフラじゃねーか。」
 親指を下げ、首を掻っ切るジャスチャーをする。
 コータ「迅八、やれ。」
 迅八『合点!!』
 ガシャァァ!!
 迅八の口からカジキが発射されアレスに激突する、かに見えたがアレスは大剣でカジキを受け止めていた。
 ソウイチロー「おうらぁ!!」
 アレスの大剣が一薙ぎされ、迅八のカジキが弾き返される。
 コータ「なまぐさッ!!」
 サチ「わぁすごーい!! 迅八よりパワーあるよあのマシン!!」
 アレスが大剣を腰だめに構えた。
 ソウイチロー「リューちゃん……キミが何を考えての行動なのかは分からない。だけど!! 父さんとアレスを取り戻す為、僕はキミを倒す!!」
 アレスが突進する。
 同時に、エントランスの兵達も間合いを詰めてきた。
 コータ「クソが!! サチ、何かねーか!!」
 サチ「あるよ!!」
 迅八の口がパックリと開く。
 サチ「キューバンドロボーGO!!」
 てーん。
 迅八の口から、質量保存を無視したサイズの巨大マシンがぬるりと出てくる。
 それは、ほっかむりを被ったペリカンの頭、アルマジロのボディ、タコの腕を持つおぞましいマシンだった。
 コータ「さ、サチ……ところでコイツは何が出来るんだ……?」
 サチ「口から蚊取り線香とか出せるよ!!」
 キューバンドロボーの口から蚊取り線香が乱射され、周囲に暴虐の限りを尽くす。
 線香の煙に兵達も巻き込まれ、爆炎に飲まれてゆく。
 コータ「うっほぁ!! 造形は意味不明だが、こいつぁとんでもねー破壊力だぜ!! このまま制圧してやれ!!」
 宮殿内は悲鳴が木霊する地獄と化した。
 ソウイチロー「このままではみんなが!!」
 コータ「ソーちゃん、あなた頑張ったけど所詮は死んだ人間の力に頼ってただけの王子サマ。残念だけど、ここまでよ。」
 キューバンドロボー『次弾スタンバってます!!』
 コータ「おにいちゃんは返してもらうぜ。」
 コータの口元がニヤリと歪むと、アレスに向けてキューバンドロボーの蚊取り線香が発射される。
 火の点いた蚊取り線香がアレスに炸裂し、辺りに白煙が巻き上がる。
 視界が晴れると、迅八の頭の上にボロボロになったソウイチローが立っていた。
 すでにアレスの脳の入った容器を抱えている。
 コータ「クレイジー!! 蚊取り線香が直撃する中、あえて飛び出したってのか!?」
 ソウイチロー「大切な戦友の為だ、このくらいやってやるさ。」
 ソウイチローが迅八を飛び降り姿を消す。
 コータ「トモダチ……か。」
 ソウイチローが再びアレスへと乗り込む。
 ソウイチロー「アレス、動けるか?」
 アレス『すまないソウイチロー、迷惑をかけた。』
 ソウイチロー「お前が戻ってきてくれた、それだけでいい。行くぞ!!」
 アレス『了解!!』
 アレスが立ち上がり、剣を抜く。
 勇者復活!!
 
 
 
 キューバンドロボー『マイッチング!!』
 ボンッ!!
 城下を駆ける迅八の背後で爆発する宮殿。
 サチ「あ!! キューバンドロボーやられちゃったみたい!!」
 コータ「ここまで来れば十分!! それにまだこっちにゃ切り札がある、今は出直しだ!!」
 座席の小脇で簀巻きになっている王を指す。
 ソウイチロー「待てぇい!!」
 コータ「ぎ!?」
 雄叫びと共にアレスが落下してくる。
 迅八『てやんでえ!!』
 街道の石畳を腕で叩き、反動で迅八は何とか躱す。
 ソウイチロー「もう逃げられないぞ、父さんを返してもらうよ。」
 コータ「いい加減しつこいわよソーちゃん!! これを見なさい!!」
 コータの示す先にはスイッチと、噴水広場に簀巻きのおっさんが括りつけられた小便小僧があった。
 コータ「この石像はロケットに改造してある!! 少しでも動けばこのオッサンを月面旅行にご招待するわよ!!」
 ソウイチロー「クッ、なんと卑怯な!!」
 しかし、ソウイチローの言葉と裏腹にアレスは大剣を上段に振りかざす。
 コータ「動くなっつってんだろが!!」
 ソウイチロー「アレス、何をしている!?」
 アレス『大丈夫だソウイチロー!! 私達の実力なら、ロケットが飛び立つ瞬間を叩ける!!』
 コータ「そのクソ自信満々な性格、変わってねーな!! だったらやってみろやぁ!!」
 パーンッ!!
 コータがスイッチを叩きつけると、小便小僧は恐るべき速さでオッサンと共に飛び立ち花火となって散った。
 リューコ「……。」
 ソウイチロー「……。」
 アレス『……。』
 サチ「あ、ごめーんねえちゃん!! 間違えてこの前の花火の残り入れちゃった!!」
 ポチャン。
 見るも無残な姿となったオッサンが噴水に落ちた。
 ソウイチロー「おのれリューちゃん……!! よくも父さんを!!」
 アレスの大剣が今一度掲げられた。
 コータ「遅いわ、もうこっちの勝ちよ、ソーちゃん。」
 噴水の中心が爆裂し、激しく水柱を立てた。
 コータ「ここは島の水路の中心!! せき止める小便小僧がなくなったことによって島の全ての水がここから溢れかえるのだ!! フハハハハハハハハ!!」
 ソウイチロー「何ィ!?」
 大洪水を引き起こし、街が水に飲まれていく。
 コータ「迅八!! この波に乗って逃げ切るぞ!!」
 サチ「サブマリンモードだね!!」
 迅八『合点!!』
 工事用メットを被りキャタピラをたたむと、迅八はスクリューを回して水中を突き進む。
 が、迅八の腕は空を掻き、一向に進まない。
 コータ「う、うそだろ……?」
 蒼海一刀両断!!
 アレスの大剣が洪水を切り裂き真っ二つに割っていた。
 コータ「こうなったらやるっきゃねえ!!」
 コータがアレスのコクピット目がけて飛び降りる。
 コータ「ソーちゃああああああん!!」
 ソウイチロー「リューちゃん!?」
 ソウイチローが咄嗟にコータを抱き留める。
 コータ「ごめんなさいソーちゃん、私じゃあアナタに敵わないってよくわかったわ。許して。」
 ソウイチロー「いいや、僕はキミがあんなにバイタリティあふれる女性だとは思わなかった。改めて、素敵な女性だと感じたよ。」
 コータがソウイチローの目を盗んでコクピット内のレバーに足をかける。
 ソウイチロー「ところで、さっきキミがアレスのことをおにいちゃんって言ったのを聴いた。 アレス、リューちゃんのことを知ってるか?」
 アレス『いや、私のメモリーにリューコの情報は無い。』
 コータ「そりゃそうさ。脳みそには生前の記憶は残っていない。」
 ソウイチローの元から一歩下がる。
 コータ「オレが探してるのはアレス、お前じゃねえ。5年前に攫われたオレのアニキ、ミズノ・ヨウヘイの脳みそだ!!」
 コータがレバーを思い切り踏み抜くと、アレスの頭から脳みその入った容器が露出した。
 ブツッとアレスの信号が途絶える。
 ソウイチロー「!! 探しているものは同じだろう!! なら、僕と一緒に居ればいいじゃないか!!」
 コータは自分の服をたくし上げた。
 コータ「そりゃ無理だ、だってオレ、男だし。」
 ソウイチローは顔面から七孔墳血した。
 コータ「今だ迅八ィィィ!! やれぇえええ!!」
 迅八『合点!!』
 迅八は釣竿を取り出しアレスを糸で絡め捕ると、そのまま遥か彼方に投げ飛ばした。
 落下する脳みそをコータは空中で掴み取り、水の中へと飛び込む。
 コータ(おにいちゃん、僕の家族……やっと一人取り戻せた……。)
 
 
 
 コータは剥き出しの脳みそを穴の中へ入れると、土をかけて十字架を立てた。
 サチ「にーちゃん埋めちゃっていいの?」
 コータ「ああ、おにいちゃんはもう死んだんだ。いつまでも働かせるのも酷だろ。」
 迅八のアームが一輪の花を墓の上に添える。
 コータ「迅八、お前……覚えているのか?」
 迅八『……親不孝モンが。』
 コータの瞳にじんわりと涙が浮かぶが、すぐさまそれを袖で拭った。
 コータ「まだ、たった一人目だ。探しに行こうぜ、みんなを。」
posted by 冬待 犬都 at 12:59| Island walker | 更新情報をチェックする

2015年05月10日

 整理


 先日、最近発売されたという「荒木飛呂彦の漫画術」という本を購入し読んでいました。
文庫本と同程度のサイズの本ですが、漫画家の荒木先生の長期に渡る漫画家生活で習熟したものの一片をまとめた漫画の作り方の参考書でした。
荒木先生自身の当時の試行錯誤と工夫を作品を例に説明してあり、非常に有効な所謂「当たり」の本だと思います。
この本を読んだ機に、一度全体を整理しなおしてみようと思います。

 正直なところ、僕は今回の作品を描くにあたって、様々な迷いがありました。
そのまず一番大きなものとして、主人公の性質があります。
今作の主人公の特徴として、「能力は平凡」「女装」「外道」の三つを設定しております。
能力が平凡というのは、主人公を弱者の立場に置くことにより、あらゆる手段をもって強者を叩きのめすという弱者の必死さを演出することを狙ってのことです。
その為の外道さ、非道さなのですが正直これが問題だと思っているのです。
読者に対し、主人公の行いは読んでいて不快になるのではないか、ということです。
相手が不細工な極悪人という事ならば、そういう部分の印象はかなり薄れると思います。
ですが今回敵役として設定したのは真っ当な好青年であり、善人です。
これも短いページ数内で主人公が外道であるということを引き立たせる為に対比させる形でしたことですが、「善人を陥れる少年漫画とはアリなのであろうか?」という迷いを生む結果にもなりました。
この迷いというのが厄介なもので、製作者自身が作品に入り込むのが困難になり作品に魂が籠らなくなります。
今回これに対し、二つの案を出しました。
 ・相手役を極悪人にしてしまう
 ・主人公側の正義と相手側の正義をぶつける形にする
やはり、前者は後腐れが無くて良いとは思うのですが、どうしても初手のインパクトが相手役によって薄れてしまいます。
何より、より外道となると相手が必然的に小悪党になってしまうので、強い敵を叩きのめすという部分に妥協が生じてしまいます。
とすると現状のまま善人の相手に、異なる価値観の正義をぶつけ合ってもらった方が、相手の力をセーブするという無様な真似をしなくて済む分、面白いと思いました。
そうなりますと、正義の為の強い動機が主人公に必要になります。
現在のプロットの状態では、主人公は通りかかった脳みそを狙う単なる詐欺師です。
ならば、今回の話の内容を少しハードに動機を変更し、「どうしてもやり遂げなければならない」理由を付加することにします。
 ・相手役のマシンの脳みそは、居なくなった義兄のモノである
元々、主人公は攫われた家族を探しているので、対象が増えたところで問題はありません。
むしろ、そんな設定があるなら一発目で出し惜しみする方がどうかしてると、今になって思います。
煮詰まってる状態ではあまり気が回らないものですね。
ここで次に必要になるのが、相手役の正義です。
一応父親を助けるという目的がありますが、もう一つ用意したいと思いました。
 ・相手役はロボットバトリングのチャンプであり、戦友である脳みそに強い友情と絆を感じている
つまり、今回の対象である「マシンの脳みそ」は、主人公側にとっては殺された義兄(生前の存在)であり、相手側にとっては大切な仲間(死後の存在)であるわけです。
今回はこの価値観の違いを武器に、二つの正義をぶつけて不快感の払拭を試みたいと思います。

 他にはいっそのこと描くのが苦手なロボットではなく、描くのが得意な人間の脳を積んだ生物、所謂キメラにしようかという案もありましたが、生々しく肉片や血が飛び散るのも避けたかった為没案にしました。
というのも、今作はあくまで表向きの雰囲気は明るく読みやすいものにしたかったというのがあります。
僕自身はダークホラー、バイオレンス、サスペンス等、読んだ後に落ち込みそうな作風のものでもラブコメ以外のジャンルであれば楽しめるのですが、やはり万人向けとなると読んだ後の快感が一番重要なのではないかと思います。
ですので設定は重く、内容は明るくという方向性でやっていきたかったのです。
この方向性の為に、登場人物たちも一風変わってはいるが逆境を跳ね除けるタフな連中揃いにしてあります。

 この作品のテーマは、今回の方向性の整理に伴い「家族愛」を追加しようかと思います。
実はこの作品を最初に作り始めたころのテーマは「人間の多面性」でした。
表の顔と裏の顔の転換を主軸にしようと考えていたのですが、このテーマだと活劇には向いておらず内容がブレやすいと感じます。
アイディアを出しているうちに、僕のこの作品に対する考え方が少しまとまって来まして、現在は「やり遂げる強い意志」をテーマにしています。
こちらの方が作品そのものを前向きに進めやすく、一貫性があります。

 それと更に、現状ちょっとキャラクターを増やしすぎたので、やはり説明役であるワッパは今回は削除しようと思います。
この説明部分をどう補うかと言いますと、現在はセリフ回しやキャラクターの性格の変更で対処する予定です。
具体的には、セリフ一つ一つに雰囲気を盛り込み、主人公の妹の性格を消極的から好奇心旺盛に変更、リアクションと質問を多くします。
元々妹は、主人公との対称を取る為に消極的にしていたのですが、これだとキャラクターが立ちにくくなるだけかもしれないと思っていた節もありました。
よって、妹の方は積極的な知りたがりで素直な性格、主人公は大胆だけど冷静でひねた性格になります。

 敵役はこれまではただの富豪の家の好青年でしたが、やはりこれではまだ強そうな感じに欠けるとの理由で、更に大物感を出そうと思います。
敵役が弱そうだとやはり苦境というのも感じにくく、盛り上がりに欠けます。
富豪の息子ではまだ足りないのならもう島の王子でいいじゃないかと、足の速いだけのマシンより誰が見ても強そうなゴツゴツのカッコいいマシンでいいじゃないないかと、ならばいっそテレビで放映される程の有名人でバトルチャンプとかでいいのではないかと。
そういった感じでスケールアップしていくと、出てきた最初のビジョンがテレビに出て優勝する敵役、そのテレビから義兄の存在を見つける主人公、とスタートするのが良いのではないかと落ち着いたのです。
その際に、主人公の無法者感と女らしさの二つを表現する為、テレビの置いてあるラーメン屋で店主にテレビの人物をぶりっ子で尋ね、そしてトイレの窓から食い逃げするというシーンまで繋げられます。
恐らくこれで3ページくらいになります。

 と、このように全体的に設定から構成までいろいろと練り直してあります。
プロットはまだ完成してないので後日になりますが、こういったカタチで考えている内容を誰かが見ている、見ていないに関わらず「語りかける」カタチで文章に起こしてみると、結構考えがまとまってくるものだと思います。
少なくとも僕は一人でまとめるよりも、誰かに見られることを意識したうえで書いた方が固めやすいタイプなのではないかと、ついさっき気づきました。
こう言ったカタチでブログをメモ帳代わりに使うことも有効な活用方法かもしれませんね。

 
posted by 冬待 犬都 at 04:28| Island walker | 更新情報をチェックする
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